私たちの日常生活において、気になることの一つに電気があります。雨が降ると傘を持っていかなければなりませんし、ひどい雨の際には雨靴を履いて行かなければなりません。一番問題になるのが、家を出る時には降っていなかった雨が外出の途中で大量に降るという場合です。そのようなことから、雨が降る予兆についてわかれば、私たちはあらかじめ準備することが可能となり最悪の事態を避けられます。
そのことを知る一つの指標となるのが湿度です。この値が高ければ雨が降ると思い準備をすればいいということになるわけです。このような情報を得るためには、いくつかの方法がありますが、湿度計を用いるというのはある意味で一般的な方法です。伝統的な湿度計としては、温度計を用いたり湿度を吸収して伸びが変わるものを利用するという計測方法がありますが、計測されたデータを後処理するためには、測定結果を電子データとして出してくれるセンサーを利用するというのが便利なものです。
湿度計で用いられるセンサーについては、二つのタイプがあることが知られています。一つは吸湿で抵抗が変わるというもので、もう一つは水分を吸収することにより電気容量の変化を見るというものです。前者は構造が簡単であるということが特徴で、後者は変化に敏感に応答できるというものが特徴です。現在では素早く変化する情報が必要とされていますので、後者のセンサーが多く利用されるというような状況になってきています。